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老犬ホームは愛犬のための選択肢!選ぶポイントや費用相場を紹介

庭にいる老犬

老犬ホームは、介護が必要になったシニア犬を預けてお世話をしてもらえる場所です。近年では動物医療の発展とともにペットの寿命は以前より長くなってきましたが、新たに介護の問題が発生しています。何らかの理由で愛犬の介護ができない場合は、老犬ホームをひとつの選択肢にしましょう。

今回は、老犬ホームについて詳しく紹介します。老犬ホームを選ぶポイントや費用相場まで解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

老犬ホームとは

老犬ホームとは、さまざまな事情によりシニア犬の世話ができなくなった場合に、預かってもらえる施設のことです。

愛犬が高齢になると、人間と同様に介護をしなければなりません。症状としては、決められた場所で排泄できなくなったり、歩くことに補助が必要になったりすることが挙げられます。

認知症になってしまった場合は、夜中に徘徊したり夜鳴きがはじまったりするでしょう。昼夜逆転の生活スタイルになってしまうと、飼い主さんが疲弊してしまいます。

愛犬の介護で疲労困ぱいし、日常生活に支障をきたす飼い主さんもいます。また、飼い主さんが入院などで長期間お世話ができない、海外赴任でシニア犬を連れていけないなどの理由で、老犬ホームを選択肢とする方は少なくありません。

 

老犬ホームを選ぶポイント

老犬ホームは長期の預かりだけでなく、短期や日中の預かりをしてもらえるところがあります。愛犬の様子に合わせて、老犬ホームを選びましょう。以下では、老犬ホームを選ぶポイントを紹介します。

施設のスタッフとの相性はいいか

大事な愛犬を預けるのなら、信頼できるスタッフが集まっている施設がいいですよね。老犬ホームを決める前に、施設のスタッフとじっくり話すことをおすすめします。

スタッフがどのような気持ちでペットと関わっているのか、飼い主さんへの対応はどうしているのかなど、相性を見極めましょう。

 

施設へ通いやすいか

老犬ホームへ足を運びやすいかどうかも、重要なポイントといえます。愛犬を施設に預けたとしても、時間があれば定期的に会いたくなるはずです。遠方になることで疲労や費用がかさまないように、アクセスが便利な老犬ホームを選びましょう。

施設によっては休日や夜間に面会できる老犬ホームがあります。仕事などで忙しい方は、面会できる曜日や時間が幅広い老犬ホームがおすすめです。

 

料金プランは適切か

料金プランのなかに定期検診や予防接種が入っていないと、その都度料金がかかってしまいます。また、緊急時の病院費用や葬儀費用も同様です。

のちに高額な請求がきて、トラブルになるかもしれません。料金プランの詳細まで、しっかりと確認しておきましょう。

 

愛犬に合ったサービスが充実しているか

動物病院併設や24時間スタッフ常駐など、老犬ホームではさまざまなサービスに対応しています。

愛犬が病気がちの場合は、動物病院が併設された老犬ホームを選びましょう。また、外で遊ぶことが好きな愛犬であれば、大きなドッグランが併設されている老犬ホームをおすすめします。

愛犬が快適に過ごせるよう、愛犬の状態や性格に合った老犬ホームを選ぶことが大切です。

 

老犬ホームの費用相場

2016年に実施された調査によると、老犬ホームの費用相場は年間40~60万円です。最高で、約160万円の年間利用料金がかかることもありました。

ただし、施設の大きさや立地によって費用の幅が出ます。都心に近く、豪華な老犬ホームになるほど、費用が高くなるでしょう。愛犬の様子と予算をすり合わせて、快適に過ごせる老犬ホームを選んであげることが大切です。

 

老犬ホームで受けられるサービス

老犬ホームは、シニア犬の介護をサポートしてもらえる施設です。短期や長期で預けられるだけでなく、それぞれ手厚いサービスが提供されています。以下では、老犬ホームにあると嬉しいサービスの例を紹介します。

動物病院併設の老犬ホーム

病気がちな愛犬の場合は、動物病院併設の老犬ホームにすると安心です。

たとえば、24時間医療スタッフが常駐している老犬ホームの場合、獣医師やリハビリトレーナーからストレッチ・リハビリをサポートしてもらえます。また、定期的に健康チェックをしてもらえるなど、シニア犬に対する手厚いサービスが豊富です。

すぐに専門スタッフに診てもらえる環境は、動物病院併設の老犬ホームの魅力といえるでしょう。

 

広々としたドッグランがある老犬ホーム

自然いっぱいのドッグランが併設された老犬ホームもあります。芝生はシニア犬の足にもやさしく、広大な敷地でゆったりと暮らせるでしょう。

大好きな愛犬にのびのびと暮らしてほしい方は、自然に囲まれた老犬ホームがおすすめです。

 

トライアルができる老犬ホーム

多くの老犬ホームでは、施設のお試し利用が可能です。大事な愛犬を老犬ホームに預けるとなると、心地よく暮らせるのか、相性は問題ないかなど不安がたくさんあるでしょう。

トライアルの間は、動画や写真で飼い主さんに愛犬の様子を報告してもらえることが多く、安心です。愛犬にぴったりの老犬ホームを探すためにも、最初はトライアルの利用をおすすめします。

 

老犬ホームに関するよくある質問

老犬ホームへ預けるとなると、不安に思うことがたくさんあるでしょう。
以下では、老犬ホームに関するよくある質問をまとめました。老犬ホームによって対応は異なりますが、基本的にサービスは同じです。不安な方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

何歳から預けられますか?

施設のスタッフが許可すれば、何歳の犬でも預けることは可能です。また、1日だけの短期や1ヶ月以上の長期など、さまざまなプランが用意されているので確認してみましょう。

 

持病がある愛犬は預かってもらえますか?

老犬ホームは、持病があったり、介護が必要だったりするシニア犬を預かってもらえる施設です。基本的には預かってもらえますが、入院が必要な場合は預けられません。事前に持病について相談しておくと安心でしょう。

 

愛犬と会える頻度は?

老犬ホームの営業時間であれば、面会はいつでもできます。なお、老犬ホームによっては事前に連絡が必要です。また、コロナウイルス対策で、他の飼い主さんとの面会時間がかぶらないように調整している老犬ホームもあります。

それぞれ老犬ホームで方針が異なるので、面会については預ける前に確認しておきましょう。

 

指定のフードをあげてもらうことは可能ですか?

老犬ホームによっては可能なところがあります。飼い主さんから指定のフードを送る手間などが発生するかもしれませんが、一度相談してみましょう。

 

まとめ

認知症や寝たきりになった愛犬を24時間お世話することは、飼い主さんが元気でないと困難です。介護で疲弊し、飼い主さんまで体調を崩してしまいかねません。

老犬ホームは、何らかの事情でお世話ができなくなったシニア犬を預かる施設です。自分や愛犬のためにも、老犬ホームをひとつの選択肢として頭に入れておきましょう。

また、大切な愛犬を預ける老犬ホームを選ぶときは、スタッフとの相性からアクセス、料金プランまでしっかりと確認することをおすすめします。動物病院が併設された老犬ホームや自然いっぱいの立地にある老犬ホームなどさまざまなので、愛犬にぴったりの老犬ホームを選びましょう。

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