玉城デ二―沖縄県知事に要望書を手渡す
公益財団法人どうぶつ基金(以下、どうぶつ基金)は8月30日、沖縄県動物愛護管理センターによって地域猫以外の野良猫の無料不妊手術が4年ぶりに再開されると発表しました。
どうぶつ基金は6月20日、一般社団法人琉球わんにゃんゆいまーる、沖縄県下の各市町村と連名で「沖縄県動物愛護管理センターによる野良猫の無料不妊手術の再開」についての要望書を提出。その後の意見交換を経て、今回の正式回答に至りました。
行政の協力なしでのTNR活動は困難
野良猫の対策である「TNR活動」(野良猫を捕獲、T=trap、不妊手術を施し、N=neuter、元の場所に戻すR=return)は、沖縄県では2012年から取り組まれてきました。しかし県が定める「地域猫」の基準に満たない野良猫が多く、また県が認証した地域猫活動は本島に2か所しかないことから、2018年にはTNR活動への協力が閉ざされています、
そこで地域猫活動が困難である県内の多くの市町村では 、どうぶつ基金に対し、TNRを希望する市町村として登録。無料手術チケットの配布によって、愛護団体や市民、自治会等が協力して野良猫の手術を実施しています。
しかし、野良猫の数が増え協力病院での手術の実施が追い付かない状況にあります。野良猫が増え続けることで住民トラブルや虐待等の問題が増えることが危惧されています。
今回、要望書が提出されたことによって、今まで中止されていた「モデル地域(地域猫)」以外の野良猫も、県の動物愛護センターで不妊手術を再開するという回答を得られたことは大きな成果になります。どうぶつ基金は、今後も沖縄県、県下の各市町村、ボランティアとともに精力的に活動していくとしています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
公益財団法人どうぶつ基金のプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000033795.html