今日のテーマは食ふんです。
「どうしたらやめさせることができるか!?」についてお話をしていきます。
この記事は私、コタローが書いています
本記事の内容
- 犬が食ふんをするのは、正常か?問題ありか?
- 犬の食ふんをやめさせるには?
愛犬が“食ふん”をしてしまうことを知ったとき、何とも言えないショックに包まれますよね。
「そういうことがあるって聞いていたけど・・・」「子犬だから仕方ないの?」「うちの子、成犬なのに食ふんしちゃう!」
特に子犬に多い「ウンチを食べてしまう」という行動。これは特別めずらしい行動ではないのです。多くの飼い主さんが「困ったなぁ」という経験をしています。
ただ、「珍しくはない・・・」とは言っても、
- 食ふんをしちゃうのって、どこか問題があるのかな?
- 問題があろうがなかろうが、愛犬に食ふんをやめてほしい!
これが飼い主の皆さんの正直な気持ちだと思います。
飼い主さんが「やれること」と「知っておきたいこと」について、できるだけ簡潔にお話していきます。
1.愛犬の食ふんで、問題がない場合、問題がある場合
母犬は子犬のウンチを食べますし、お尻をなめてキレイにします。これは、住みかや子犬を清潔に保つための行動であったり、匂いによって外敵から住みかを発見されてしまう危険から子犬を守るための行動であり、いわゆる本能的な行動といえます。
また、犬に限らず、食ふんをする動物は少なくありません。ちなみに、犬に近いオオカミも食ふんするそうです。これらの動物にとって、食ふんは本能的なことであり、不自然な事でも問題があることでもありません。
ただし、ペットである犬の食ふんに関しては「できるだけ改善したい行動」と考えます(皆さんもそうですよね!?)。飼い主と心情として受け入れづらいこともありますが、愛犬は飼い主の手や口をなめてコミュニケーションを図りますので、不衛生ですし病気の原因になり得ます。愛犬になめられるのを飼い主が全力で拒否したくなっていたら、、、愛犬にとってもかわいそうです。
飼い犬の食ふん行動の理由としては、大きく以下のような場合があります。
A)母犬の本能的行動として子犬のウンチを食べるケース
前述させていただいたとおり、母犬の“子犬のため”の行動であり、このケースは唯一「問題がないケース」「無理になんとかしようとすべきでないケース」と考えます。
B)寄生虫、糖尿病などの症状が影響して、食ふん行動に至っているケース
犬の体内に寄生虫がいる場合に、栄養を奪われてしまい、栄養不足から食ふん行動へつながってしまうことがあります。糖尿病を患っている犬は、水をたくさん飲む、おしっこがたくさん出る、痩せるといった症状に加えてでる多食の症状から食ふん行動につながることがあります。
このケースの場合には動物病院に連れていき、検査/治療を行う必要があります。食ふん行動だけでなく、体重が減少していないか、多飲多尿等の症状はないか、に気を配っていただき、疑いがある場合は動物病院で検査をうけてください。
C)好奇心や遊びの一環、もしくは片付けるつもりで食ふん行動に至るケース
これはA)に近いとも考えられますが、改善したいケースです。
好奇心から、ウンチへおもちゃの様に関心を持っているうちに食べてしまうケースや、ウンチを食べると飼い主の気を引けると思っているケースが考えられます。
また、犬は寝床を清潔に保とうとする習性があります。ケージ内で飼われている場合などトイレと寝床が近い場合に、寝床をキレイに保とうと食ふんを行っているケースも考えられます。弱くなると、噛む力が弱くなりますし、歯がグラついている場合などは、噛むと痛みがあるかもしれません。一方、老犬は飲みこむ力が弱くなる傾向にあります。今までと同じ食べ物は、“食べにくい”可能性があります。
D)消化不良によりウンチに栄養が残ってしまい、食ふん行動に至っているケース
食べた物が十分に消化されず、排泄されたウンチに栄養分が残っており、犬が食べ物と間違えて食べてしまうことがあります。十分に消化されないことが原因ですので、犬自体の消化能力の観点、フードの質による観点、与える食事の分量が影響している場合があります。
この中で、C)やD)のケースについて、飼い主ができることがあります。次の項でお話いたします。(Bのケースは、動物病院で検査を受けましょう)
2.食ふんをやめさせるには? 飼い主ができることについて
食ふんをやめさせるために、飼い主としてできる対策には大きく2つの方向性があります。
食ふんという行動を改善する方向性と、食ふんにつながる消化不良を改善する方向性です。
具体的には以下をご覧ください。
①食ふんの“行動そのもの”を改善する
★ウンチをしたらすぐに片づける
一日中、監視しているわけにはいかないので限界ありますが、気づいたときはすぐに片づけましょう。ある意味、最も効果的です。ただ、できるだけ犬に意識させずにサッと片付けるのがポイントです。
★愛犬が食べたくなくなるように「食ふん防止グッズ」を使う
犬に「これは食べると不味い」「食べたくない」と学習してもらうグッズを試してみましょう。効果は個々の犬によりますのでなかなか「これは効果がある!」という商品は少ないですが、「ビターアップル スプレー 犬用 236ml」は効果を感じている方が比較的多いように見受けられます。これはウンチや噛んでほしくないものにかけることで「口に入れたくない」と学習してもらうものです。
その他、食ふん防止グッズには、犬に(おやつのように)食べてもらうことでウンチの匂いが大幅に削減して食ふんしなくなるタイプのものもあります。例えば「リモナイトーわんこリモナイト 超小粒ソフト 250g」は満足度の高い口コミが多い商品です。
★ウンチをしたらほめてあげる(おやつをあげたり、遊んであげたり)
しつけの一環になりますが、愛犬がウンチできたら、おやつをあげる、遊んであげるなど、褒めてあげることで、ウンチしたらすぐに飼い主の元へ来るようになります。ウンチから距離を離すことができ、なによりウンチ(食ふん)がどうでもよくなることで効果が期待できます。
②消化不良を改善する
★フードを今一度、見直してみましょう
今あげているフードは、消化の良いフードでしょうか。また、刺激が強いものではないでしょうか。消化の良いフードに変えることで改善する場合があります。
★手作りご飯に切り替えてみる
ご飯を手作りに変えてあげてみるのも手です。手作りで作れば、よく煮込んだご飯、油を抑えめにするご飯にするなど、消化の良いご飯にすることが容易ですし、ウンチの匂いが緩和されることも体感できると思います。手作りご飯が初めての方はこちらを見て頂ければ、簡単でお手軽に作れることがわかると思います。
★ご飯の量を今一度、確認しましょう
ご飯の量は多すぎても少なすぎてもよくありません。フードのパッケージの分量を参照するのはもちろんですが、体型もチェックしましょう。
手作りご飯の分量や体型チェックに関しては、下記の記事からご覧になれます。(手作りご飯ではなくフードをあげている方もどうぞ)
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犬の食事分量を自分で判断できる“やさしい”方法
まとめ
今回は、犬の食ふんに関して、飼い主が知っておくべきこと、食ふんをやめさせるために飼い主としてできることについて紹介させていただきました。
・母犬が(本能的行動として)子犬のウンチを食べるケースは、我慢する
・寄生虫、糖尿病などの疑いがある場合は動物病院に連れていく
・食ふんという“行動”を改善する方法として、食ふん防止グッズで「口に入れたいもの」ではなくす
・ウンチをしたらすぐ片づける。ウンチをしたら褒めてあげて、ウンチから関心を離す
・消化が良くなるような食べ物をあげ、適切な分量の食事をあげる
いくつかを組み合わせて対策をされるとよいと思います。
子犬が大人になるにつれて食ふん行動がなくなるケースも多いようです。
最後になりますが、「ウンチを食べたら叱る」というのは良い方法ではないと思っています。“ウンチをしたことで怒られた”と受け取ってしまう可能性があります。
参考になれば幸いです。