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子犬の低血糖は危険?症状と予防方法について

寝ているミニピンの子犬

新しくお家に子犬を迎えると、可愛さに癒され、お家の雰囲気も明るくなってとても楽しいですよね。

それと同時に、トイレのしつけやごはんの量、ワクチンのことなど、気がかりなこともたくさんあります。

そんな飼い主さんにぜひ知識を持ってもらいたいことが、子犬がなりやすい「低血糖」についてです。生まれて間もない子犬の低血糖を放置してしまうと命にかかわることもあります。

今回はそんな低血糖について紹介していきますので、子犬の低血糖の危険性について正しく知り、愛犬を危険から守ってあげましょう。

子犬の低血糖とは?

生き物が体を動かすためのエネルギー源はブドウ糖です。ブドウ糖を燃やすことで、生き物は活動することができるのです。車でたとえるとガソリンの様な役割をしています。

低血糖とは、その大切なブドウ糖が著しく減ってしまう症状です。低血糖になると、生き物の体は正常な活動をすることができません。

ブドウ糖はごはんを食べた時に分解され、肝臓でグリコーゲンという物質に変えられて貯蔵、血液中のブドウ糖が少なくなると再び肝臓がグリコーゲンをブドウ糖に戻します。

そして、血液からブドウ糖を放出して体中の組織にエネルギーを届けるという働きをしています。肝臓はこのように血糖値を調整してくれるのですが、子犬の場合はまだ体が十分にできあがっていないため、この働きがスムーズにできません。

大人の犬なら、空腹が続いても血糖値が落ちることはさほどないのですが、子犬の場合は空腹時間が長いとすぐにブドウ糖が少なくなり、活動できなくなってしまいます。

 

どのような症状が出るの?

もし子犬が低血糖になってしまった場合は、どのような症状が見られるのでしょうか?

血糖値の基準値は75~128㎎/dlで、少なくなっていくとだんだんと症状が悪化していきます。

血糖値が70㎎/dl以下の時の症状として、ぼんやりして元気がなくよだれが出たり震えたりすることがあります。そのほかには、舌が白くなる、脈が速くなる、時には嘔吐することもあります。

次に50㎎/dl程度に減少すると、ふらつき、低体温、視力障害などの症状が出ます。徐々に減少して50mg/dl以下にまで減少すると、ぐったりする、痙攣や意識障害、呼びかけても反応しない、昏睡状態など重篤な症状になります。

子犬にこのような症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

 

低血糖の治療

低血糖の症状があらわれた場合、動物病院での治療はブドウ糖の経口投与です。意識がはっきりせず経口投与が難しい場合は、ブドウ糖の静脈注射を行います。そのほかに、血糖値を上げる働きをするステロイド剤の注射をすることもあります。

その後の経過観察で、ごはんが食べられるようになったら、炭水化物の食事とブドウ糖を1日何回かに分けて与えることで、再発防止をします。

 

低血糖の原因

子犬の健康をおびやかす低血糖ですが、どのような原因でなってしまうのでしょうか?

原因を把握することで、子犬を低血糖にさせないように事前に注意することができます。

肝機能が弱い

子犬の低血糖は、生後3か月までに多く見られます。生後3か月未満の子犬は肝機能がまだ発達していないために、肝臓にブドウ糖を貯蔵する力も弱いことが原因になります。また、先天的な肝疾患がある場合も原因となります。

 

寄生虫やウイルス性の腸疾患

子犬に寄生虫や、ウイルス性の腸疾患がある場合も、食事から十分な糖分吸収が行えず、低血糖になる原因となります。

 

ごはんを与える間隔が長い

まだ離乳ができていないような子犬の場合では、3時間ミルクを飲まないだけで低血糖を起こしてしまうこともあります。離乳できている子犬の場合でも、半日ごはんを食べないでいると低血糖を起こす場合もあるので、子犬の場合は少なくとも6~8時間おきにはごはんを与えてあげましょう。

 

ストレスによる食欲低下

環境が変わったことによるストレスなどから、子犬の食欲が低下することがあります。特にお家にやって来てから2~3週間の頃に起こりやすいので、その期間は注意が必要です。

新しい環境になじむまでにストレスで胃腸炎を起こして、食欲が低下してしまうこともあります。ごはんを食べないでいると低血糖の原因になります。

 

低血糖にはガムシロップが有効

低血糖は、体がまだ未完全な子犬にとっては命取りになってしまうこともある怖い症状ですね。

飼い主さんが気を付けていても、見のがしてしまうこともあり、もし子犬が低血糖になってしまった場合は一刻を争います。すみやかに動物病院を受診しなければいけませんが、その前に緊急処置として飼い主さんにもできることがあります。

それはお家にあるガムシロップを使う方法です。

ガムシロップを少し指に取って子犬の舌の上に数滴垂らしてあげましょう。もしガムシロップがない時は、砂糖をぬるま湯に溶かした砂糖水を利用します。

糖分は舌や歯茎の粘膜から吸収することができるので、血糖値を少し改善することができます。目安としては1~2mlくらいです。

なかなか口を開けてくれない時は、唇をめくって歯茎に塗り込むようにするとよいでしょう。

 

予防のために日頃から気を付けたいこと

子犬の低血糖は空腹により、血液中のブドウ糖が減少して起こるため、飼い主さんは子犬のごはんの量や間隔に気を付けなければいけません。

ごはんの回数や与え方

低血糖の予防のポイントは空腹時間(血糖値が低くなる時間)を作らないことです。食欲旺盛でも食べる量が少ない子犬なら、ごはんの回数を増やすようにしましょう。

食の細い子や、小型犬の子犬は低血糖になりやすいと言われており、特に注意が必要です。食の細い子犬の場合は、ごはんを工夫してみましょう。フードをお湯でふやかすと匂いが強くなるので食欲が出やすくなり、食べやすくもなるのでおすすめです。

子犬の世話をする場合は、1日中一緒にいることが理想ですが、飼い主さんがどうしても外出しなければならない時などは、置き餌を用意して対処しておきましょう。

 

体の休養も大事

低血糖になりやすい時間帯は、睡眠後の長時間ごはんを食べていない朝方や、散歩や激しい運動をした後などのエネルギーを消費した時などです。

子犬との遊びやふれあいは、子犬の成長のためや飼い主さんとの信頼を築くためにとても大切ですが、あまり長時間続けて遊ばせないように気を付けましょう。

子犬はあまり長い間、体にエネルギーを保っておくことができないので、はしゃぎすぎたりするとすぐにエネルギーを消耗してしまいます。少し遊んだら休憩するなどして、体を休ませる時間も作るようにしましょう。

 

日頃の体重管理

低血糖の多くの原因は空腹によることですが、中には子犬の体内に寄生虫がいる場合もあり、寄生虫に必要な栄養素を取られてしまうことから低血糖を引き起こすこともあります。

ごはんをきちんと食べているのに、体重があまり増えない場合などは体内に寄生虫がいる可能性もあるので、動物病院を受診して便の検査などをしてもらいましょう。

 

まとめ

今回は低血糖が子犬にもたらす危険についてお伝えしました。子犬の体調は変化しやすく、ちょっとしたことが健康をおびやかし、時には命の危険につながることもあります。

子犬がすくすくと成長するためには、飼い主さんの配慮やサポートがとても大切です。可愛い子犬の時期を元気に過ごせるように、ぜひ見守ってあげてください。

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